スピード命!ラクして靴を乾燥させるための靴乾燥機の選び方【おすすめ3点を収録】




日本の平均降水日数は世界でも13位で、年間で約100日ほど雨が降るそうです。つまり100日くらいは傘をさしていても靴を濡らしてしまうことになります。

問題なのは靴が濡れることというよりも、靴が濡れた状態では履きたくなくなってしまうことだと思います。別の靴に履き替えれるのであればそれに越したことはないのですが、今日濡らしてきた靴を明日も履きたいといった状況はいくらでもあります。

明日も同じ靴をスムーズに履けるように、できれば完璧に乾かしておきたいところです。しかし自力で新聞紙を詰めたり、周りを拭いたりではどうしても限界があります。

そんな時にこそ靴乾燥機。そもそも存在自体を知らない人が結構いらっしゃるのですが、靴乾燥機を使うことで短時間かつ自分では何もすることなく、そのまま放置するだけで簡単に靴を乾かすことができるのです。

今回はとりあえず靴乾燥機を選んでみるにあたって、どういった基準で選べばいいのか?という点を重点的に解説していきます。でかでかと新機能を大文字でアピールされていても、別にそれいらなくない?という機能はかなりありますからね。

靴乾燥機の基本的な特徴

販売されている多くの靴乾燥機は、ドライヤーのように本体の先から温風を放出する「温風式」になっています。靴乾燥機の一部分を靴の中に入れる、または近づけることで温度を上げながら水気を飛ばすような仕組みになっています。

それ以外にも水気だけを飛ばす「除湿式」であったり、冬に使うカイロのように温風ではなく本体そのものの熱で靴を温める「温熱式」の靴乾燥機も少なからずありますが、多くの靴乾燥機は温風式ばかりですし、事実そちらの方が乾燥スピードも速く有用です。

靴乾燥機を選んでいると時たま温風式以外の靴乾燥機と出会ってしまうことがありますが、よっぽどの理由がない限りは乾燥力の高い温風式の靴乾燥機を選びましょう。詳しい理由は次の項目で。

靴の素材に気をつけよう
なかなかありませんが、熱にかなり弱い靴じゃないかどうか、できればチェックしてから使用したいところ。革靴モードのある靴乾燥機であれば問題なしです。

靴乾燥機において最も重要なのは乾燥時間、スピード

早速ですが結論からいきます。靴乾燥機で重視すべき点は乾燥力です。電源を入れてから何十分で乾くのかというのが一番重要。

確かに乾燥後の状態やにおいもまぁ気になるところではありますけどね。しかし濡れた靴なんてものは放っておけば自然に乾くものです。それになぜ自分から手を付けるのか?それはいち早く乾いてほしいからに他なりません。

雨のなか夜に仕事から帰ってきたとして、同じ靴が履きたければ翌日の朝までには、乾かすのを忘れていてそれに朝気がついたとしたら、それこそ数十分で乾いてほしいはずです。

最近だと消臭機能や紫外線機能をウリにしている靴乾燥機が多くありますが、それは二の次。あくまで本命は時短でありスピードだという点を頭に入れて選ぶようにすれば、失敗しない選び方ができるでしょう。そのためにはやはり温風式の靴乾燥機を選択する必要があります。

自分の靴に対応した形状かどうか

上の靴乾燥機はアイリスオーヤマ 脱臭くつ乾燥機カラリエ KSD-C1-Wという製品です。

2つのノズル(ジャバラ状に伸びてるやつ)を靴の中に突っ込んで温風を送ることで靴を乾かすことができます。このノズルが付いているという点がこの靴乾燥機の汎用性を高めている要素で、乾かしたい靴が普通のシューズからロングブーツであっても、この伸び縮みするノズルを使うことで靴の奥までしっかりと温風を運ぶことができます。

つまり靴乾燥機を選ぶ際は、普段使っている靴の形状にマッチしているか、という点も気にするべきポイントになります。靴の奥まで乾かせない = 乾かすのに時間がかかる、つまりはスピードに欠けてしまうということですからね。

先ほど例にあげたロングブーツの件もそうですが、例えばお子さんのいらっしゃる家庭。その靴乾燥機はこどもサイズの靴も乾かせるようなサイズ感ですか?そういったそれぞれの環境や履く靴の形状を考慮して選ぶというのは大切なことです。ノズルの口径を確認してみたり、ノズルがない場合は本体のサイズであったり、という感じで見ていきましょう。

余裕があれば確認したいところ

コンセントケーブルの長さ

多くの人は靴乾燥機を玄関、つまりは靴に近いところに置きます。靴乾燥機を使うためにはコンセントを繋ぐ必要があるので、玄関からコンセントプレートまでの距離をある程度把握しておくと安心できます。

まぁケーブルが短かったとしても延長ケーブルを使えば解決するのですが、できれば使いたくはないですよね。梅雨の時期でないかぎり毎日使うことにはそうそうなりませんので、出しっぱなしではなく、使わないときはケーブルを外してしまっておく人が多い気がします。

靴乾燥機そのものの大きさ、幅や高さなど

先ほどの話と似たような出だしになりますが、玄関近くに靴乾燥機を置いておくことで使いたい時にすぐ使うことができます。その際に、「靴乾燥機は靴箱の中にしまっておきたい」という考えの方もいらっしゃいます。確かに出しっぱなしは見栄えがいいとはいえませんからね。

あらかじめしまっておきたい場所を考えている人は、そのスペースに靴乾燥機を収納することができるかという点も調べておきましょう。

カタログを見ていくと幅や高さなどのサイズが必ず書いてあるはずです。チェックしたいところですね。

使用時の騒音はどうか

基本うるさいと困ります。困らない人もいらっしゃるかもしれませんが普通はうるさくない方がいいはずです。しかし商品カタログに「この靴乾燥機はうるさいです」と書かれている可能性は極めて低いでしょう。書かれてたらちょっと面白いですね。教えてほしいです。

製品の騒音が大きいかどうかは、製品のレビューがヒントだといえます。「この靴乾燥機めっちゃうるさいんだけど」というレビューが複数あれば、その靴乾燥機はそこそこうるさいのでしょう。

100%アテにするわけにはいきませんが、ちょっとした参考にはなるはずです。

消臭機能・除菌機能がついているかどうか

これがまたビミョーなところなんですよね。いろんな機能がついていること自体は嬉しいことです。消臭機能、除菌機能、あった方がいいですね。最近の靴乾燥機はみな揃ってそういった機能をウリにしています。

問題なのは果たしてどれほどの消臭・除菌効果があるか、その程度が全く分からない事なんですよね。明確なラインはありません。そのメーカーが除菌効果があると判断したら除菌機能があることになります。メーカーごとの差もいまいちピンときません。

消臭機能や除菌機能に関してはそこまでアテにしない方がいい気がします。宣伝のしようによっては大した効果でなくても凄いことのようにとらえてしまいがちです。

まぁあった方がいいのは事実なので、気持ち程度にとどめておきましょう。

結局どの靴乾燥機がいいの?

初めて靴乾燥機を選ぶ方はそうとう悩んでしまうことでしょう。なにせ種類が多すぎます。同じメーカーが複数の靴乾燥機をバンバン出している現状ですので、いったいどれを選ぶべきなのかという話になりますし、そもそも全部に目を通す時間も限られていることでしょう。

というわけで、個人的にこの靴乾燥機は多くの方が満足できるだろうという安定した製品を3つほどピックアップさせていただきます。

もちろん最終的にはあなたの環境と思考によって選ぶことになりますが、参考程度にはなるかなと思います。多機能なものから価格の安いリーズナブルなものまでをそれぞれ選びました。

アイリスオーヤマ 脱臭くつ乾燥機カラリエ KSD-C1-W

前の項目でもちょっぴり登場したアイツです。

まず特筆すべきは両サイドについているジャバラ状のノズル。このノズルを伸縮させることで、普通の靴からロングブーツまでしっかりとつま先の奥まで温風を送り乾燥させることができます。革靴モードもついているので熱に弱いブーツであっても無問題。

さらにこの靴乾燥機は時間にシビアで、30分・60分・120分・180分の4段階から自分で設定することのできるタイマー機能がついています。

基本はとりあえず180分にしておいて、短時間だけサクッと乾かしたい時にはそれより短い時間に調整することでムダな乾燥もなくなり、微々たるものですが電気代の節約にもつながります。

低騒音モードにすることで耳障りな騒音を抑えることができるので、夜寝ている間に「低騒音モードで180分」というような感じに設定することで、余計な心配をすることなく静かに眠りにつくことができます。

多機能でありながら値段も他の靴乾燥機と比べてリーズナブルな価格設定となっており、初めて靴乾燥機に手を出してみる方にとっても安定した選択肢となることでしょう。

アイリスオーヤマ 布団乾燥機 FK-C2-WP【靴乾燥アタッチメント付】

布団乾燥機じゃねーか!と突っ込むのはまだ早いですよ?

コイツは布団などを乾かす・温めることができると同時に、「靴乾燥アタッチメント」を利用することで靴の乾燥も行うことができるのです。

こちらもノズルがついており、ジャバラを伸縮させて長さの調整をすることができます。ノズルの先にアタッチメントを取り付ける感じですね。

こちらのタイマーはもっと繊細で、15分・30分・45分・60分・75分・90分・120分・180分の8段階の中から調整できます。さらに先ほどの靴乾燥機にはない「温度センサー」という安全機能がついているので、ムダに温めすぎたということが起こらなくなります。

あとは衣類や布団を乾燥させたり、例えば冬に布団を温めることができたり、ダニモードにして布団のダニをやっつけたりと、いろいろ器用な奴です。汎用性という点に関してはこの靴?乾燥機は群を抜いていることでしょう。

単純に靴乾燥機としての性能を評価するのであれば、タイマーの段階の多さと温度センサーによる安全面がウリになります。期待を超えるようなことはないでしょうが、期待通りの役目はしっかりと果してくれます。

なおこの製品はAmazonでベストセラーとして圧倒的に売れており、レビューも2018年3月現在で560件平均評価4.5というとんでもない数字を叩き出しています。

過剰に靴を乾燥させることに特化させた製品よりも、なんにでも使える製品の方が需要があるということなのでしょうね。いやはや優秀な乾燥機です。

くつ乾燥機 シューズパルST SD-4643GY TWINBIRD

最後に紹介するのがこの子。

この靴乾燥機は筆者がセレクトした3つの靴乾燥機の中で最もリーズナブルで、かつ評価と安定度は2番目に紹介した乾燥機と負けず劣らずということで、実はユーザーが一番求めているのはこのような製品なのではないでしょうか。安くて安定、いい響きです。

まずはじめに伝えることとして、この製品は上記2種類の靴乾燥機とは違いノズルはついておらず、その分持ち運びに適したコンパクトなタイプとなっています。そのため普通の靴は問題なく乾燥させることができますがロングブーツ等の乾燥には適しておらず、人を選ぶ靴乾燥機だといえます。普段ロングブーツを履いている人には向きません。

しかしそうでなければこの靴乾燥機のデメリットは無いに等しく、コンパクトで持ち運びも容易なサイズ感。タイマー機能と自動電源OFF機能を持ち合わせ、サイズが小さくとも普通の靴であればしっかしと乾燥させることができるということで、値段以上の働きを見せてくれます。

レビューでも負けず劣らずということで、この靴乾燥機はAmazonレビュー数590平均評価4.4と、この値段とは思えないほどの高評価を獲得しています。実際に値段が心配だったけど杞憂だったというレビューもありました。

またあまり気になりづらいポイントではありますが、乾燥機自体の重量ってそこそこ気になるところなんですよね。使ってみると実感できますが、動かしたり持ち上げたりするときに本体が重いといちいち負担になります。

その点この靴乾燥機は小柄なサイズなので持ち運びや収納にも適しており、使用者の負担が限りなく少ないというポイントはカタログでは知ることのできない特徴です。ちょっとしたときにすぐに取り出して使えるという点も評価できますね。

まとめ

個人的に使ってみると手放せない家電という立ち位置にあるのがこの靴乾燥機だと感じております。いままで苦だと思っていたことが苦ではなくなるというのは気持ちがいいもんですね。

ということで、以上が靴乾燥機に関するまとめになります。けっこう長くなってしまいましたが、ポイントを絞って紹介したつもりではあるのです、、という言い訳をそえて、今回はここで筆をおかせていただきます。