「直冷式」と「間冷式(ファン式)」の違い




小型冷蔵庫とそれ以上のサイズのある冷蔵庫とではいろいろな違いがあります。単にサイズが小さいというだけではなく、自動製氷機能がついていなかったり、冷凍室があったりなかったりと、外見だけでは判断できない要素があるのです。

「一人暮らしだしあんまり自炊もしないからサイズなんて小さくてもいいし、小型冷蔵庫でもいいかな?」という考えだけで選んでしまうと、その冷蔵庫のせいであなたの貴重な時間が奪われてしまうかもしれません。

はじめに

冷蔵庫を選ぶ際、2つの観点から選択をするという機会が多々あります。

  • 「小型冷蔵庫」にするか、「大型冷蔵庫」にするか。
  • 「冷凍機能」はいるか、「冷蔵機能」だけでいいか。
  • 「自動製氷機能」の有り・無し。。。

そして今回のテーマである、直冷式 と 間冷式(ファン式)です。

基本的に小型冷蔵庫、いわゆる正方形に近い形をした冷蔵庫は冷凍室が小さかったり、自動氷製機能が無かったりしますが、、、
小型冷蔵庫のほとんどは直冷式である場合が高いです。

その対義語として間冷式という仕組みがあるのですが、字ずらだけを見てもイメージがうかびませんよね。ということで、これからその問題となりうる直冷式と間冷式、それぞれの特徴を解説していきます。

直冷式冷蔵庫の特徴

結論から申し上げますと、直冷式の冷蔵庫は霜取りに悩まされます。

普通の小型冷蔵庫には室内の右上にあるような小さい冷凍室が設けられています。飲み物くらいしか入れるものがないといった方でも、氷を作ったりちょっとした冷凍食品を入れたいといったお客さまの声に対応したつくりとなっているものがほとんどです。

しかし直冷式冷蔵庫の場合、使っていくうちに右上の冷凍室の周りに霜が付きはじめてしまいます。最初はほんの少しで気にならない程度の大きさですが、放っておくと日に日に大きくなっていき、最終的には霜で冷凍室が目にみえて覆われてしまうほどのサイズとなります。

その霜を取り除く作業こそが、今回のサブテーマでもある「霜取り」です。

霜がつくことによる悪影響

霜は冷蔵庫の扉を開けるたびにどんどん増えていき、1ヶ月もすれば目に見えてわかるくらいの大きさになってしまいます。。。

数ヶ月後にはご覧のありさま、もう笑っちゃうくらい霜がついてますよね。当然邪魔になってしまうので、この氷を取り除く作業である霜取りをしなければならないのですが…。

霜取りをするためには冷蔵庫の電源を落として、冷蔵庫の中を常温にして氷を溶かすという面倒くさい作業をしなければなりません。氷が溶けたあとの水の処理もかなり面倒です。

ぼくも何度か小型冷蔵庫の霜取りをしたことがあるのですが、なんの情報もなしに、「とりあえず常温で溶かせばいいんでしょ?」と適当に霜取りをしたら悲惨な目にあいました。

その数時間後に冷蔵庫の扉を開けると、とびだすのは大量の霜解け水。当然のごとく床はビショビショになり、それは冷蔵庫の下にまで…。けっきょく事後処理に多くの時間を使ってしまいました。

 

霜がただ大きくなって邪魔になる程度であればまだいいのですが、霜の存在は電気代にも直結してしまいます。

霜が大きくなるにつれて冷蔵庫内の温度を冷やす効率も悪くなってしまいますし、霜取りのために定期的に冷蔵庫の電源を落としたり、またつけて冷やしなおしたりで、面倒なうえにお金と手間までかかると。

僕は一人暮らしするまで霜とは縁のない冷蔵庫しか使ったことが無かったので、自分で冷蔵庫を買う寸前まで霜なり直冷式なりのワードを知りませんでした。
いやはや知識不足でしたね。

間冷式(ファン式)冷蔵庫は?

間冷式(ファン式)冷蔵庫の場合、冷凍室に霜が貯まるようなことはありません。

数年、数ヶ月と使っていても買ったばかりのパフォーマンスを維持できます。一般的に2ドアタイプ以上の冷蔵庫に多く、説明欄に「霜取り不要!」と記載されているものはこれにあたりますね。

逆に小型冷蔵庫で間冷式を採用しているものはほとんどありません。

霜取り機能をつけるにはコストがかかりますし、小さいスペースの中でその機能をつけるというのは技術的になかなか難しいものがあるからです。小型冷蔵庫はその安さとコンパクトな見た目が売りの商品なので、2ドアタイプ以上の冷蔵庫と比べてどうしても機能面で劣ってしまうのが実情です。

電気代という面で見ても、2ドアサイズ程度であれば実はそこまでの差はありません。
たしかに間冷式(ファン式)冷蔵庫は常に自動で霜取りをおこなっているため、プラスで電気代が掛かってしまうという面もあります。

しかし直冷式冷蔵庫の場合、霜取りのために電源を落として冷蔵庫を冷やし直すといった非効率(=電気代の無駄)な作業を行う必要があるため、結果的に電気代にそこまでの差はなかったりするのです。

間冷式かつリーズナブルな冷蔵庫

前述のとおり、1ドアタイプで正方形のような形をした冷蔵庫はほぼほぼ直冷式しかありません。したがって、霜取りのいらない間冷式の冷蔵庫を選ぶ = 2ドアタイプ以上の冷蔵庫から選ぶ、ということになります。

しかし小型冷蔵庫ほどの容量があれば十分であるという方にとって、必要以上の容量はムダでしかありません。できれば間冷式の冷蔵庫でありながらも、コンパクトかつ価格の安いリーズナブルな冷蔵庫が欲しいはずです。

ということで、間冷式かつ限りなくリーズナブルな冷蔵庫を2点に絞ってピックアップしました。霜取り不要の冷蔵庫の中で、できるだけコンパクトな冷蔵庫をご紹介します。

シャープ 冷蔵庫 つけかえどっちもドアタイプ 137L ブラック SJ-D14B-B

シャープの小型冷蔵庫とは、内容積が170L以下の冷蔵庫を指します。そしてその中でも内容積が120L以下の冷蔵庫はすべて直冷式で、たとえ2ドアタイプであっても霜取りが必要な冷蔵庫になってしまいます。

しかしこちらの冷蔵庫は内容積137Lで、120L以下というラインをギリギリ回避した冷蔵庫です。

つまりシャープの冷蔵庫の中で、最もコンパクトな間冷式冷蔵庫がこちらになります。

下が冷凍室になっていて、冷凍食品だけでなくアイスも保存することができます。普通の冷蔵庫では当たり前のことですが、1ドアタイプの冷蔵庫ではそれができないのです。右上に小さな冷凍室がついているタイプがほとんどですが、実はあそこでアイスを溶かさずに保存することはできません。かろうじて冷凍食品を保存できる程度の性能です。

他にもつけかえどっちもドア機能などがついていますが、まぁリーズナブルな冷蔵庫をお求めの方はそこまで性能面を重視してはいないのではと思います。

単純にシャープの冷蔵庫で一番安くてコンパクトな間冷式冷蔵庫はこちらです。候補の1つとしていかがでしょうか?

ユーイング 110L 2ドア冷蔵庫(ざくろレッド)【右開き】UING UR-FG110J-R

カラーリングもスタイリッシュな2ドア冷蔵庫。

こちらは先ほどのシャープ製の2ドア冷蔵庫よりもリーズナブルな値段になっており、内容積が110Lということで、値段分だけコンパクトな仕上がりになっています。

シャープの冷蔵庫だと120L以下で直冷式という扱いになっていますが、この冷蔵庫はユーイング製。110Lでも霜取り不要な間冷式冷蔵庫です。

冷凍室の位置はこちらも下側。シャープほどのメーカー力はありませんが、こちらの冷蔵庫もしっかりと期待通りの仕事をしてくれます。

大手メーカーならではの安心をとるのであれば、前述した冷蔵庫がベストな選択になりますが、特にこだわりがなければこちらの冷蔵庫の方が今回のテーマである「間冷式かつリーズナブルな冷蔵庫」に適しているといえます。

まとめ

直冷式冷蔵庫は霜取りという作業が必要になります!

という訳で、単に安いから小型冷蔵庫でいいやで買っちゃうとのちのち面倒ごとで損しちゃうかもしれませんよ?というお話でした。霜がつくということを知らずに買って後悔してしまった…という人は少なくないので、気をつけて選びましょうね。

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2017.10.17