スチームオーブンレンジの種類を解説!タンク式やカップ式・角皿式の違いなど




スチームオーブンレンジのスチーム機能に直結!

スチームオーブンレンジのスチーム方法について確認してみると、タンク式やカップ式・角皿式などの「〇〇〇式」といったようなものが記載されていることがわかります。

注視しなければあまり目に入らない要素ですが、実はスチーム機能の質に直結する重要な要素です。

とくに、「スチーム機能が目当てでオーブンレンジを購入したい!」とお考えの方であれば、スチームオーブンレンジを買う前に、それぞれのスチーム方式について知っておくと良いでしょう。

基本はタンク式カップ式角皿式の3つ!それぞれ見ていきましょう。
スチームオーブンレンジを買うなら必見です!

スチーム方式の種類

オーブンレンジでのスチーム機能を大雑把にいうと、室内に設置した水を加熱して水蒸気を発生させ、膨大な熱量で食品を加熱する、というような仕組みとなっています。

多くのスチーム方式もその枠から大幅に外れるほどの違いはありませんが、水を設置する場所や、水を加熱して水蒸気にするまでの工程の違いによって、最終的な食品の加熱具合に影響します。

スチーム方式は大きく分けて、角皿式・カップ式・タンク式(給水カセット式)の3つ。それぞれ低価格帯のオーブンレンジに多い機能から順に解説していきます。

角皿式の特徴

角皿式は食品を乗せる角皿の溝に水を注いで加熱する方式です。

角皿に水を注ぐだけなのでスチーム加熱する際の準備が簡単で、かつスチーム方式が角皿式のオーブンレンジは価格が安いというメリットもあります。

一方で、室内の温度によって水を沸かすタイプであるため、他のスチーム方式と比べてスチームの力はさほど高くないというデメリットも。

また角皿の溝に水を入れすぎると食品が水に浸ってしまう可能性もあり、それゆえ角皿に注げる水も少量になりがちで、スチーム力の調整が難しいといった特徴もあげられます。

角皿式の特徴まとめ
  • 低価格帯で購入できる
  • スチーム機能は弱め

直接水を加熱して水蒸気に変換する仕組みではないため、スチームのパワー不足という点が一番ネックになります。

「気持ち程度のスチーム機能があれば十分」「そこまでスチーム機能にこだわりがない」という方であれば、角皿式のオーブンレンジがコスパ良。

ただし、スチーム機能を重視する場合は、後述するタンク式のスチーム方式がとられた製品を推奨します。

角皿式のおすすめスチームオーブンレンジ

コンフィー CF-EA181-WH【参考価格:約16,800円】

コンフィー CF-EA181-WHは、2025年6月時点でAmazonベストセラー1位を獲得した人気製品!

COMFEEにはリーズナブルなオーブンレンジがいくつかラインナップされており、なかでもCF-EA181はオーソドックスで使いやすいオーブンレンジの1つです。

フラットテーブルで掃除は簡単、角皿式のスチーム機能オーブン機能を兼ね備えた全国対応の製品。

クラシックなデザインでお部屋の雰囲気にも溶け込みやすいオーブンレンジなので、シンプルかつお手頃なオーブンレンジが欲しいときにピッタリですよ!

東芝 ER-Y60(W)【参考価格:約24,795円】

東芝 ER-Y60(W)は、代表的な家電メーカーである東芝のスチームオーブンレンジ。

室内容量は23Lと広め、さらに扉が縦開きなので想像よりも横幅のスペースをとらない点も魅力です。

全体的に作りがしっかりした値段相応の製品で、赤外線センサーによる加熱ムラの少なさ。その他、角皿式のスチーム機能やノンフライによるヘルシー調理など、いくつかの便利機能も搭載されています。

安すぎる電化製品はちょっと怖い」「大手メーカーの製品なら信頼できる」という場合におすすめで、手堅いスチームオーブンレンジと言えるでしょう。

パナソニック NE-NMS1-K【参考価格:約35,800円】

パナソニック NE-NMS1-Kは、室内容量が26Lと広めながら、邪魔になりづらいコンパクトな設計でデザインされたフラットテーブルオーブンレンジ。

本製品の特徴はスイングサーチ赤外線センサー搭載という点で、加熱ムラがかなり少なく、解凍も得意というメリットがあります。

スチーム機能は角皿式、調理メニューもそれなりに豊富で、価格は高めですがシンプルイズベストな製品。大手メーカーのオーブンレンジなので安心感もイチ押しです。

カップ式の特徴

カップ式と称されるスチーム方式は角皿に水を注ぐのではなく、購入時に付属されている専用のカップに水を入れ、食品と一緒に室内へ設置する方式です。

こちらも室内の温度を利用して水を水蒸気へと変換する方式なので、実質的には角皿式とほとんど変わらない特徴を持ち合わせています。それゆえスチームオーブンレンジの値段は比較的安価で、スチームの力はさほど高くないという点もまるまる同じ。

違いを挙げるとすれば、角皿式と比べてスチーム後の清掃が簡単というメリットはあります。

角皿式は一度スチーム機能を使えば角皿を清掃しなければいけないのに対して、カップ式であればスチーム後の汚れも少なく、カップの清掃も角皿よりもラクといった点で優位といえるでしょう。

カップ式の特徴まとめ
  • 低価格帯で購入できる
  • スチーム機能は弱め
  • 角皿式より掃除は簡単

個人的には、角皿式よりもカップ式のスチームオーブンレンジをおすすめします。値段もさほど変わりません。

ただし、どちらもスチームのパワーが高いとはいえないので、スチーム機能を重要視される方であれば、これからご紹介するタンク式のスチームオーブンレンジを選ぶようにしましょう。

カップ式のおすすめスチームオーブンレンジ

コンフィー CF-DA181-WB【参考価格:約16,800円】

コンフィー CF-DA181-WBは、カップ式のスチーム機能も搭載されたシンプルなオーブンレンジ

価格は約16,800円とリーズナブル。室内容量18Lかつ、室内を満遍なく使えるフラットテーブル式と、使いやすくコスパも良いお手頃な製品です。

電子レンジよりはオーブンレンジが欲しいけど、高すぎるものは買いづらい・・・」という方にぴったりなオーブンレンジで、オーブンレンジの入門編としておすすめできます。

デザインもダイヤルとボタンを組み合わせた分かりやすい操作性。グリル予熱解凍など、「最低限これだけは欲しい!」という機能は一通り揃っているので安心です!

シャープ RE-SS26B-W【参考価格:約34,000円】

シャープ RE-SS26B-Wは、2025年6月時点でAmazonの「スチームオーブン・レンジ」カテゴリにおいてベストセラー1位を獲得した過熱水蒸気オーブンレンジ!

最大の特徴は2段熱風コンベクションという点で、2段調理により室内を無駄なく使えるメリットがあります。

熱風の循環も効率よく短時間で焼き上がり、焼きムラも少なめ。室内容量も26Lと広めなので、多くの調理を一度に済ませたいときはこのオーブンレンジを購入すると良いでしょう。

また、扉は縦開きかつ、ボタンなどのデザインも下側配置なので幅をとらずコンパクト。カップ式によるスチーム機能も搭載されており、オーブンレンジでの調理を頻繁に行う方は要チェックです!

タンク式(給水カセット式)の特徴

タンク式(給水カセット式)のスチームオーブンレンジには給水タンクが内蔵されており、室内の加熱とはまた別に、給水タンク内の水を加熱し沸騰させることで水蒸気を発生させます。

これらタンク式のオーブンレンジの多くは過熱水蒸気オーブンレンジとも称されており、スチーム力の高さは食品の火の通りに直結する重要な要素です。

室内の加熱ついでに水を温めるのではなく、タンク内の水をピンポイントで加熱させるため、沸騰し水蒸気となるまでのスピードが段違いに早く、スチーム力としては他の方式とは比べ物にならないほどのパワーを発揮してくれるでしょう。

また、使いやすさや掃除などのメンテナンスコストもカップ式とさして変わらず、多くの製品はタンク部分だけ取り外して掃除&給水できるため利便性も高め。

タンク式の特徴まとめ
  • スチーム力が段違い!
  • 給水・お手入れも簡単
  • 値段が高め

上記のことから、「スチーム機能を使っての調理がしたい」という方にとってタンク式はまさにベストなスチーム方式です。

高性能なだけあって、どのスチームオーブンレンジも高価なものばかりではありますが、スチーム機能を目当てにオーブンレンジを購入する場合はぜひともタンク式の製品を検討してみましょう。

ヘルシオ」「ヘルシーシェフ」など、聞いたことのある有名どころのスチームオーブンレンジは大体こちらですね!

タンク式のおすすめスチームオーブンレンジ

東芝 ER-XD100(W)【参考価格:約39,000円】

東芝 ER-XD100(W)は、上下ヒーター式のスタンダードモデルとして展開される過熱水蒸気オーブンレンジ!

石窯ドームというシリーズ名を冠する本製品は、室内の天井が滑らかな曲線を描くドーム型になっており、熱が循環しやすく加熱ムラを大きく抑えられる点がメリット。

さらに、赤外線センサーによる精密な温度の検知と、ほぼ全面から放射される遠赤外線により、食材の内側までじっくり熱が通るデザインとなっています。

また、スチーム機能についても給水カセット式での過熱水蒸気を使うためパワーは高め。火入れのプロフェッショナルとも言えるオーブンレンジです!

日立 MRO-S8B K【参考価格:約47,801円】

日立 MRO-S8B Kは、ヘルシーシェフと呼ばれる有名なスチームオーブンレンジ!

給水タンク式の過熱水蒸気でスチーム力はトップクラス、31Lの大容量で室内を広々と使える点が魅力です。また、縦開きなので幅をとらずコンパクトなのも嬉しいポイント。

レンジ・オーブン・グリル・スチーム・過熱水蒸気と、いろんな調理方法が揃っているので、オーブンレンジ任せでいろんな料理を作れます。

なお、Amazonではタイムセールで価格が-30%されていることも。時期によっては約33,000円で購入できることもあり、割引されている場合はチャンスですよ!

シャープ AX-XJ1-B【参考価格:約47,800円】

シャープ AX-XJ1-Bは、ヘルシオシリーズから展開されるウォーターオーブン!

ヘルシオはスチームオーブンレンジの中でもトップクラスに知名度の高い製品で、「水で焼く」というキャッチフレーズを提唱するほどにスチーム機能が追求されています。

過熱水蒸気でスチームするため、食材に適度な水分を残したままパリッとした仕上がりに。また、余分な油・塩分も水蒸気の水分と一緒に落ちて、ヘルシーな状態で召し上がれます。

室内容量も30Lと広く、さらに2段コンベクションにより、圧倒的な室内スペースを余す所なく有効活用可能。高品質なスチームオーブンレンジを選ぶならぜひとも優先したい製品です!

東芝 ER-YD3000(W)【参考価格:約51,083円】

東芝 ER-YD3000(W)は、庫内天井が弧を描くドーム状に設計された石窯ドームシリーズのオーブンレンジ!

通常のオーブンレンジはオーブン温度が100~250℃のところ、本製品は300℃の高火力で加熱可能。熱風2段オーブンと丸みを帯びた庫内構造により、食品へ熱を通す精度が優れています。

その他、高精度ダブルセンサー・直径20cmの大型アンテナなど、庫内の温度を検知する機能が充実。過熱水蒸気による加熱ムラを最小限にとどめた短時間調理も実現できます。

非常に高価なオーブンレンジですが、「通常のオーブンレンジでは火力が足りない」と感じる場合は検討してみましょう!

それぞれのスチーム方式と製品の価格の関係

角皿式やカップ式といったスチーム方式は仕組みが単純ということもあり、どのメーカーの製品であっても比較的安価なものがほとんどです。大抵はなんのスチーム方式も持たないオーブンレンジよりも数千円~1万円ほどプラスされた値段で販売されています。

その一方で、タンク式のものに関しては基本的に高価な製品ばかりということを頭に入れておくとよいでしょう。タンク式のオーブンレンジは一般的にスチームオーブンレンジと呼ばれており、その高性能さから値段は35,000円~60,000円、メーカーによってはより高価な製品まであります。

それぞれのスチーム方式の特徴でも述べた通り、高価な製品であっても質の高いスチーム機能を使いたいという場合はタンク式のスチームオーブンレンジを。

スチーム機能に関して特にこだわりがないという方であれば角皿式カップ式、はたまたスチーム機能のついていない通常のオーブンレンジを購入する、といった判断になるかと思います。

各々のライフスタイルに合わせた選択が求められますが、角皿式・カップ式ゆえのスチーム力不足や使いづらさはあれど、タンク式のスチームオーブンレンジにはそのような不満が出るケースはあまりありません。余裕のある方はハイレベルなスチーム方式を搭載したオーブンレンジを購入してみてはいかがでしょうか。