パナソニックは2018年の9月にオーブンレンジ2種とスチームオーブンレンジ2種、計4種の製品のリリースを開始しました。
当然どれも同じ価格と性能ではなく、購入する前に家庭の人数やライフスタイルにあわせていずれかのオーブンレンジを選ぶことになると思います。
今回はそんなパナソニック新発売のオーブンレンジ・スチームオーブンレンジそれぞれの性能を紹介していきます。同じグループでも若干の差がありますので詳しく見ていきましょう。
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2018年9月新発売のパナソニック製オーブンレンジ
新発売のオーブンレンジはNE-MS235とNE-MS265の2種類。
画像の情報だけで判断するとNE-MS235は価格が低くリーズナブル、一方でNE-MS265は少し上がった値段とともにサイズもNE-MS235と比べて若干ですが大きくなっていることが分かります。
しかしもう検討はついているかと思いますが、NE-MS265の価格が高い理由はなにもサイズだけではありません。ということで、それぞれの性能と特徴を見ていきましょう。
オーブンレンジ NE-MS235 の特徴
NE-MS235の特徴はなんといっても値段の安さ。
新しくリリースされたオーブンレンジ4種類の中でも飛び抜けて値段が安く、パナソニックの技術力を手頃な価格で実感できるオーブンレンジだといえます。
安さ勝負であれば他メーカーのオーブンレンジを探せばNE-MS235より安い製品はいくらでもあるのですが、そこはパナソニック製のオーブンレンジ。性能面では他の製品を軽く凌駕します。
まずはオーブンレンジそのものの構造。
安価なオーブンレンジは大抵ターンテーブル式が採用されていますが、NE-MS235はフラットテーブル式です。端的に言えば食品の加熱ムラが少なく、より精密なあたためが可能になります。
詳しくは上のリンクの通りですが、フラットテーブル式のオーブンレンジはターンテーブル式と比べてスペースを広く使える、加熱のムラが減るという点で大きく有利になります。
その他の利点として、
- 自動入力の幅は800・600・500・300・150Wの5段階から設定可能
- センサーも重量センサーではなく蒸気センサーを搭載
- 遠赤ヒーターと平面ヒーターによる上下からの加熱方式、などなど
1万円前後で販売されているようなオーブンレンジではとても比べ物にならない性能を持ち合わせています。4種類のうち一番リーズナブルなオーブンレンジですが、それでも高品質な仕上がりです。
スチームオーブンレンジほどの高価な製品はいらないけど、いままで使っていたオーブンレンジより少しランクの高い製品が欲しい、というニーズにバッチリ答えられる製品だといえます。
オーブンレンジ NE-MS265 の特徴
店舗や通販サイトにもよりますが、NE-MS235と比べて6,000円~8,000円ほどの価格差で販売されているのがNE-MS265です。
どちらも似たようなオーブンレンジですが、NE-MS235よりも容量と性能で上回っています。
NE-MS235の室内容量が23リットルに対して、NE-MS235の室内容量は26リットル。
それに伴ってサイズも若干ではありますが大きくなっています。
その他の違いとしては、
- 自動メニュー数・取説掲載レシピ数、NE-MS265のほうが若干多い
- NE-MS235は蒸気センサーなのに対し、NE-MS265は赤外線センサーを搭載
- 自動お手入れコース、脱臭機能の有無
これらの点が挙げられます。
個人的に一番大きいと感じるのはセンサーの違いです。NE-MS265はスイングサーチ赤外線センサーを使用しているため更に加熱ムラが少なくなる可能性があります。
ただ総じて言えるのは、どれも目に見えて体感できるほどの差ではないということ。室内容量も確かにNE-MS265が上ではありますが、それも3リットルの違いでそこまでの恩寵は感じません。
やはり数千円程度の価格差ではそこまで大きく変わる要素は加わりませんね。それでもNE-MS235より機能面は充実しているため、もう1ランク上を求める方向けの製品だといえます。
2018年9月新発売のパナソニック製スチームオーブンレンジ
2018年9月に発売開始されたスチームオーブンレンジはNE-BS605、NE-BS655の2種類。
さきほど紹介したオーブンレンジ2種とは違い、似たような金額差ではなくそれぞれ約20,000円ほどの値段の差があります。
そのため性能にもそれなりの差がありますが、サイズや室内容量はどちらも変わらず。
違うのは主に機能面になります。
- スチーム出力
- 自動メニュー数・取説掲載レシピ数
特にこれらの点においてはNE-BS605とは比ではないくらいの性能差がありますので、自分のライフスタイルや趣向にマッチした製品を選びたいところです。
スチームオーブンレンジ NE-BS605 の特徴
お値段約55,000円ほどのシンプルな見た目をしたスチームオーブンレンジ。
2種類の中でも安い方の製品になりますが、それでも他メーカーのスチームオーブンレンジと比べたらなかなかに高価です。
しかしそこはパナソニック。NE-BS605も当然のことながらトップに近い性能を有しています。
まず温度調節の範囲。手動出力は150ワットから800ワットまで、温度調節範囲に関しては-10℃~90℃までと幅広い加熱に対応できています。
自動メニュー数は63種類。通常のあたためスタートやトースト機能から、ノンフライやヘルシー加熱、室内の手入れ機能までを含めた数多くのメニューが簡単なボタン操作で行えるようになります。
スチームオーブンとしての機能は言わずもがな。付属のビストログリル皿を使うことで裏返すことなく裏表の両面焼きが可能になるなど、調理に関してはいたり尽くせりの性能だといえます。
そしてなにより見た目のスリムさ。スチームオーブンレンジはゴッツリとしたデザインの製品ばかりが溢れていますが、この製品はシンプルなデザインなので部屋の雰囲気を崩すこともありません。
シンプルなデザインは操作性にも直結します。逐一説明書で操作方法の確認をしなくても一目で理解できるようなボタンの配置がされているので、非常に扱いやすいというのもポイントです。
詰まるところ、この製品のメリットは「これ1つで大抵なんとかなる」という点。
今でも家庭で料理をされている方の中には「大抵の料理は炊飯器で調理が可能である」という持論を持ち出す方もいらっしゃいますが、パナソニックのスチームオーブンはそれ以上に幅が利きます。
幅広い加熱範囲と数多くの自動メニュー。これらを使いこなせば大抵の調理は可能になります。
そのため調理好きの方へは勿論ですが、「家で料理はしたいけど自分で調理するのは面倒」というような、調理に自分の時間をかけたくない方にとってはまさに最高の製品となるでしょう。
スチームオーブンレンジ NE-BS655 の特徴
NE-BS605よりも約20,000円ほど高価なスチームオーブンレンジ。
前述のとおり、NE-BS605と比べて主に機能面での性能差があります。
それぞれの違いを簡潔にまとめると、
- NE-BS655はブラック・ホワイトの2種類のカラーリングから選択可能
- スチーム出力の差 NE-BS605:650W、NE-BS655:1000W
- 自動メニュー数・取説掲載レシピ数の差
NE-BS605 自動メニュー数:63、取説掲載レシピ数:95
NE-BS655 自動メニュー数:163 取説掲載レシピ数:192
以上がNE-BS605とNE-BS655を比較したときの性能差になります。
カラーバリエーションの増加は地味ですが利点だといえますね。高価な製品はどうしてもカラーが1種類に限定されがちですので、多くはありませんが2種類から選べるだけでもありがたいところ。
スチーム出力もNE-BS655が大幅に上ということで、スチーム機能を有効に活用する場合はやはりNE-BS655がベストな選択になるでしょう。
そして最大の違いともいえるのが自動メニュー数。
NE-BS605が63種類に対してNE-BS655はなんと163種類。2倍以上の自動メニュー数を誇ります。
NE-BS655の自動メニューの数に関しては「圧巻」の一言に尽きます。
これだけでも逆に多すぎるくらいの膨大さではありますが、実際は画像以上の自動メニューが数十種類残っています。調理はもうNE-BS655だけでいいくらいのレシピをカバーしていますね。
さらにこれらのメニューはすべて取扱説明書に掲載されているレシピなので、下準備に困ったり操作方法が分からないということにはなりません。
「何と何を準備してどのボタンを押す」というところまで具体的に記載されているので、誰が使っても同じような仕上がりになるのも使いやすさのポイントです。
これ1台あれば日頃のメニューに困ることはもう無くなります。調理はすべてスチームオーブンレンジにぶん投げたい方にとって、NE-BS655はNE-BS605以上にマッチした製品です。
まとめ
それぞれパナソニック特有の技術力が感じ取れる仕上がりになっていますね。
有名な家電メーカーのため値段は他メーカーと比べると一回り高価になりますが、性能を求める方にとってはまさに最高の製品なのではないでしょうか。
また、パナソニックのスチームオーブンレンジは「いかに自動メニューを活用できるか」という点を考慮する必要があります。
普通通りの使い方でも全く問題ない運用はできますが、自動メニューを使いこなすことで調理に時間を割く必要がなくなり、結果的に1日数十分ほどの時間を生み出すことができます。
今回を機にパナソニックのスチームオーブンレンジを活用して、調理時間をそのまま自由時間に充てられるような生活をしてみてはいかがでしょうか。