電子レンジとオーブントースターは別々に?それともオーブンレンジ1台で?それぞれのメリット・デメリットを解説




最近のオーブンレンジにはパンを焼くためのトースター機能がついているため、オーブンレンジ1台でも普通に食品を温めることに加えて、パンをトーストすることもできるようになっています。

しかし、「ならオーブンレンジ1台で解決じゃん!」とは現状なっていません。それとは別にオーブントースターを設置している方も数多くいらっしゃいます。電子レンジであれば食品を焼くことができないのでオーブントースターを設置する必要もでてきますが、オーブンレンジを使っているにもかかわらず、オーブントースターだけはあえて別に設置する、というケースも珍しくありません。

こっちの方が正しい!というものはありません。ここで電子レンジとオーブントースターを分けて設置する場合と、オーブンレンジ1つにまとめる場合、それぞれのメリットとデメリットを把握していきましょう。

電子レンジとオーブントースターを両立させる場合

トースト機能付きのオーブンレンジを多く見かけるなか、オーブンレンジまたは電子レンジとは別にオーブントースターを設置するという選択は今でも十分に通用しうると思います。

それぞれを両立させることでのメリットも数多くありますが、そうすることでの注意点や気をつけるべき点も何点かあります。たいしたことないように見えるかもしれませんが、いざ設置しようという段階で困ることのないようにしておきましょう。

オーブントースターは焼くことに特化された家電製品

たしかにトースト機能付きのオーブンレンジでも、パンに焦げ目がつくまで焼いたりグラタンを作ったりといった調理をすることができますが、しかし基本的には「焼く」という調理方法に特化されたオーブントースターと比べて、食品を焼いて調理するという点においてはどうしても劣ってしまいがちです。

オーブントースターはトースト機能付きのオーブンレンジと比較して、「火力」と「食品を焼く速度」で優れていることがほとんどです。

オーブンレンジで食パンを焼こうとすれば、大体は5分~6分ほどの時間をかけなければいけません。しかしオーブントースターで焼く場合、安価な製品であってもわずか3分ほどで焼き上げることができます。オーブンレンジよりも安いにも関わらず、50%の時間短縮を行なうことができます。

火力面でも、1万円を超えるオーブンレンジであっても最大600Wまでしか出せない製品が多くあるなか、3,000円としないオーブントースターであっても最大1,000Wの火力を発揮するものばかりです。この最大火力の違いこそが、そのまま焼き時間に直結している部分でもあります。

それぞれを同時に使用することができる

料理をする場合は特にそうですが、例えばパンを焼きながら別の食品を電子レンジで温めたいといった状況こそ、電子レンジとオーブントースターを両立させることによるメリットが強く現れる瞬間です。

今まではオーブンレンジでパンを焼きながら仕方なくフライパンや鍋で調理をしたり、レンジ機能で食品を加熱してからその後にトースト機能でパンを焼く、といった非効率な作業をされていたか方もいらっしゃるかもしれませんが、それぞれを別に設置することで作業をより捗らせることができます。

またオーブンレンジの欠点として、トースト(オーブン)機能を使ったあとで普通の電子レンジのような温めをした場合にうまくいかないことがあります。

トースト(オーブン)機能を使ったあとはレンジの室内がかなり熱くなるので、その後すぐの加熱で必要以上に温めてしまったり、逆に全然温まらなかったりといった現象がおきてしまうのもオーブンレンジが非効率だといわれる原因です。経験のある方も多いのではないでしょうか?

オーブンレンジ1つよりもスペースをとる

ここがそれぞれを両立させる際に考えなければならない点です。

おおかたは電子レンジの上にオーブントースターを乗せるような形で設置することになるかとは思いますが、そうなるとどうしても全体の高さが伸びてしまうことになるます。それぞれの設置場所をうまく変えることである程度は解消できますが、そのスペースがあるかどうかを事前に確認する必要があります。

やはり電子レンジとオーブントースターは近い位置に置いておきたいですからね。基本的に冷蔵庫やコンロなどの、調理に関する家電製品は1箇所に集中して設置すると効率がいいですから、できればそうしたいところです。

それとコンセントの位置や利用可能なコンセント口の数も確認しておきましょう。電子レンジとオーブントースターとで2つコンセントを使うことになるので、足りない場合は延長コードやコンセントタップを追加する必要があります。その際はコンセントタップ等の許容ワット数に注意しましょう。

オーブンレンジ1つでやりくりする場合

前述した電子レンジとオーブントースターを別々に設置した際のメリットと気をつけるべき点がそのままひっくり返るような内容になりますが、念のため簡潔にご紹介します。

オーブンレンジ1つにまとめる最大のメリットは、「余分なスペースをとらない」ことにあります。電子レンジとオーブントースターをそれぞれ分けて設置するよりも1.5倍~2.0倍ほどのスペース削減をすることができるのがこちらの魅力です。

2ドアタイプの冷蔵庫の上にオーブンレンジを設置する、といったコンパクト術もあくまでオーブンレンジ1つならうまくいきますが、その上に更にオーブントースターを乗せるとなると確実に使いづらくなります。故に大体はその戦法を使うことができません。

コンパクトに収まるという点こそがオーブンレンジ1つでやりくりする際のメリットになりますが、トースト機能そのものの質はオーブントースターに軍配が上がると言わざるをえません。どうしてもオーブントースター並の火力や効率を発揮することはできないでしょう。

トースト機能をそこまで重視していない、もしくは電子レンジとオーブントースターをそれぞれ設置するようなスペースがないという場合は電子レンジを購入するのではなく、オーブンレンジを購入するようにしましょう。電子レンジとは違い、時間はかかってしまいますがオーブンレンジでも食品を焼くことはできますのでね。

まとめ

おそらく各々のライフスタイルに合わせて、どちらの選択をとるのかが決まってくるのではないでしょうか。トースト機能でオーブントースターが秀でているのは当たり前なのですが、そもそもトースト機能を使うような生活をしていないのであれば関係のない話ですからね。

文中では「電子レンジとオーブントースター」という書き方をしていますが、お金に余裕のある方はオーブンレンジとオーブントースターを両立させるという手もあります。基本はオーブントースターでパンなどを焼きながら、オーブンレンジでまた別の料理を焼く、という手段もとれるようになります。

というわけで、以上がそれぞれの利点やら注意点やらになります。今後の予定が不明瞭な場合はとりあえずオーブンレンジを1台設置しておくといいでしょう。トースト機能に不満が出てきたら追加でトースターを購入する、という方向に切り替えれますからね。