築数十年前の家や賃貸マンションにありがちな「防水パンが小さすぎる」という問題。
今どきの洗濯機は縦型やドラム型がほとんどなので古い物件の防水パンだとスペースが狭すぎて水平に設置できないケースがあります。しかしそれでは困りますよね。
今回の記事では「防水パンが小さくて置きたい洗濯機が設置できないときの対処法」をいくつかご紹介します。
1.防振ゴムを利用する
洗濯機用の「防振ゴム」という製品をご存知ですか?
その名の通り、洗濯機が稼働しているときの振動や騒音を抑えてくれるアイテムです。特に脱水をしている最中は「ガコガコッ」という騒音がどうしても部屋に響いてしまいますからね。
しかし防振ゴムの使い道はそれだけではありません。
防振ゴムは設置されている防水パンが小さいときの対処アイテムとしても使うことができます。
このように、本来であればサイズ的に設置できない洗濯機であっても、防振ゴムを利用することで設置できるようになるケースがあります。
また手前の防振ゴムを防水パンの外側にはみ出して設置することで、防水パンを無視した洗濯機の設置が可能になります。
「そうすると高さが合わなくなるじゃん!」という意見もあるとは思いますがご安心を。
防振ゴムの中には上下をひっくり返すことで高さを調整できる製品もありますし、洗濯機自体にも足の高さを調整できる機能があったりするので、高さの調整はそこまで問題になりません。
実際に私も試したことのある手法ですが、なかなか有用だなと感じました。なんとか既設の防水パンに設置できるような洗濯機をと考えていましたが、ちょっと無駄でしたね。
おそらくこれが最も簡単かつ手間のかからない方法だと思います。
2.洗濯機用の土台を設置する
防振ゴムとはまた別の、洗濯機用の土台を設置するという方法もあります。
この土台を使うことで防水パンとはまた別の場所に設置することもできますし、防水パンの上に置く形で土台を設置することもできます。
ただ排水用の口は大抵防水パンの中に設けられているので、あまり離れた場所に置くことはできません。排水ホースが届かなくなりますからね。
なので基本的には「足の半分を防水パンの上、もう半分は床に設置して足の長さを調整する」という設置方法になると思います。
高さ調整は防振ゴムよりも容易に行えますが、あらかじめ洗濯機のサイズと足の位置を把握しておく必要があります。土台に洗濯機の足がちゃんと乗るかどうか確認しておきましょう。
ちなみにこのような土台は洗濯機だけでなく、冷蔵庫にも使えたりします。冷蔵庫周りの掃除に困っている方は土台を使うと掃除がラクに行えるようになります。
3.防水パンを取り替える
できれば防水パンを今どきのサイズに交換するのがベストではありますが、アパートや賃貸マンションでは自分で勝手に取り替えることはできないのでオーナーと要相談になります。
ただ賃貸の場合は難しいでしょうね。基本的にはダメだといわれる確率が凄く高いです。
なので上記の場合は自分で土台や防振ゴムを購入して調整するのが一般的になります。逆に実家で防水パンが小さくて困っているという場合はこれを機に取り替えるというのも1つの手です。
防水パンを交換する際は業者に頼んで取り替える流れになるので時間と費用が掛かります。それがもったいないと感じるのであれば防振ゴムなどを利用して自分で調整してしまいましょう。
まとめ
引っ越し先のアパートで防水パンが小さいと若干の絶望を感じてしまいがちですが、対処法は意外とたくさんあります。
実はそこまで悩む必要のない問題だったりするので、洗濯機を購入するときは防水パンのサイズを考慮して選ぶ必要はそこまでないんじゃないかなと思う次第です。