手入れが簡単で安全性にも長けたIHコンロ。では実際に選んでいこうとなったときに、どのような基準で決めていけばいいのでしょうか。1口?もしくは2口?工事は必要?
今回の記事ではIHコンロを選ぶうえでの基準や注意点に注力してお伝えしていきます。IHコンロの基本的なメリットや、2018年現在で最も評価の高い据え置き型IHコンロの紹介もふまえて、です。
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IHコンロのメリットとデメリットを把握しよう
サクッとIHコンロの選び方を紹介する前に、IHコンロを使うことによるメリットやデメリットについて、おおまかに触れていきましょう。
ではIHコンロと比べる相手は?と考えると、ガスコンロが普通ですよね。それではガスコンロと比較して、IHコンロがより優れているところ、苦手なところを列挙していきます。
ガスコンロと比べたときのIHコンロのメリット
- 複雑なパーツが無く、掃除が簡単
IHコンロは天板が平面なので、調理時の吹きこぼれや跳ねた油などもフキン一拭きでパパっと掃除を終わらせることができます。最近のIHコンロの天板は頑丈で傷が付きにくいので、しっかり拭けば反射で自分の顔が映るくらいの新品さを取り戻すことができますよ。
- ガスコンロよりも長持ちしやすい
これはIHコンロ特有の掃除のしやすさとも関連します。ガスコンロはその特性上、長年使うにつれてゴトクの汚れや劣化による詰まり、パーツのひび割れ・破損が発生してしまいますが、IHコンロにはそれがありません。そのためガスコンロよりも寿命が長い傾向にあります。
- 火を使わないことによる安全性
ご存知の通り、火を発生させないIHコンロは安全にも優れています。自分のミスによるリスクの低下はもちろん、小さなお子さんを持つご家庭であればなおさら安心です。また火を発生させないという特性上、調理中にキッチンが暑くなりづらいという点もあげられます。
ガスコンロと比べたときのIHコンロのデメリット
- 最大火力がガスコンロよりも出しにくい
直火を使えるというガスコンロの最大のメリットがこちら。さすがにIHコンロではガスコンロ以上の最大火力を発揮することは難しいといえます。一応、熱効率はIHコンロの方が高くはありますが、最大火力の違いで結果的にガスコンロの方が素早く高い火力で調理をすることができます。
- IHコンロは専用のフライパンが必要
ガスコンロで使ってたフライパンやお鍋が、IHコンロに対応していないというケースはそこそこ発生します。「IHコンロ対応」と明記された製品でないと、IHコンロのパワーを最大限発揮できない点には注意が必要です。またIHコンロに対応したフライパンはちょっとだけ重いという点もあります。
- 加熱時はIHコンロに調理器具を密着させ続ける必要あり
例えばガスコンロの場合、フライパンに火がかかってさえいれば、フライパンをある程度持ち上げながら調理してもたいした問題はありません。ただIHコンロの場合は、天板にフライパンの裏側をくっつけながら調理を続けることが重要になります。そうでないと天板の熱が伝わりませんからね。
・最大火力を求めたい場合はガスコンロ優勢
・それ以外の場合はIHコンロの方が清掃、安全面で有利
お店などの調理場でない限りは、IHコンロの方がお手軽なのです。
据え置き型IHコンロの種類とあれこれ
IHコンロを購入する場合、一般的には1口IHコンロか2口以上のIHコンロかという点で考えます。
1人暮らしでそこまで凝った料理をしない、簡単な調理しかしないという場合は1口のIHコンロで事足りることが予想されます。
それ以外のケース、複数人の家庭持ちであったり、1人暮らしだけどたくさん料理もするし1口じゃ足りないという場合は2口以上のIHコンロを購入するようにしましょう。
2口以上のIHコンロを購入する場合に注意したいのが、設置に工事が必要になる製品もあるということ。工事が必要な製品かどうか、その判別のしかたは下の項で。
IHコンロで取り付けに工事が必要なものとそうでないもの
そもそもコンロと一括りにいっても、実際は以下の2種類に分類されます。
- テーブルコンロ
据え置き型とも呼ばれていて、自分の手で簡単に移動ができるコンロのことです。基本的にAmazonなんかで簡単に購入できるIHコンロはこれにあたります。
- ビルトインコンロ
キッチンのテーブルに埋め込まれたようなコンロがこちら。自分で動かすことはできませんし、取り付けや取り外しにはガスコンロ・IHコンロに関わらず工事が必要になります。
IHコンロの場合、上でいうテーブルコンロかつ電源が100Vのものは工事が不要になります。
1口タイプのIHコンロであれば大抵は100Vなので、高い確率で工事不要の製品です。
気をつけたいのは2口以上のIHコンロ。例えばAmazonだと半々くらいの割合で工事が必要な製品だったりします。据え置き型の製品でも、モノによっては工事が必要になる可能性があるのです。
判断基準は前述したとおり100Vか200Vか。一般的な家庭(実家やアパート・マンション)だと大抵は100Vまでが可能で、200V必要なIHコンロを取り付ける場合は電気工事も必要になります。
IHコンロを選ぶ前に確認すること
ちょっと長くなってますが、優秀な据え置き型IHコンロを選ぶ前に確認すべきことがあります。
サイズや設置場所のスペースを考慮せずに選んでしまうと、いざ設置しようとなった段階で後悔してしまう可能性があります。あらかじめ以下のポイントを把握しておきましょう。
IHコンロを設置する場所とスペース
特に2口タイプのIHコンロともなると、設置するにしてもそれなりのスペースが必要になります。
気にいって購入したのはいいけど、置きたかった場所に置けなかった!では困りものですので、商品カタログに記載されている寸法と、設置予定のスペースをそれぞれ確認してから購入しましょう。
また2口コンロの場合は専用の設置テーブルを活用するのもおすすめです。電子レンジ用のラックのように、縦のスペースを最大限に活用していきましょう。
▼ 山善 2口IHクッキングヒーター専用台 IHW-5736
ケーブルの配線経路、近くのコンセントの確認
工事不要といえど、使うためにはコンセントを繋ぐことが大前提です。
あらかじめ近くのコンセントの差込口はどこにあるのか、コンセントケーブルはどこを通すのか、という点を想定しておくとよいでしょう。
なおIHコンロはワット数の高い家電製品なので、可能であればケーブルタップではなく、壁コンセントなどに直接差し込むのがベストといえます。
【2018年現在】優秀なIHコンロの評価とレビュー
通販サイトで据え置き型IHコンロを選ぶ場合、似たような製品が大量に存在するため、どのIHコンロを選べばいいものかと悩んでしまいがちです。
そこで今回は近年で優秀なIHコンロをそれぞれ紹介していきます。基準としては、
- 工事不要でコンセントさえ繋げば利用できる100VのIHコンロ
- 通販サイトで獲得レビューが多い、平均評価が高い製品
これらの基準を前提として、その中でも特に優れているIHコンロをピックアップしていきます。
1口タイプのIHコンロ
ティファール IH調理器 クッキングヒーター IH2028JP
他メーカーのIHコンロと比較して安価でありながらも、IHコンロがもつ基本的な性能はしっかりと持ち合わせている製品です。
カラーリングはブラックとホワイトの2種類。お手頃な価格設定と使いやすさから、通販サイトでも人気の高い1口IHコンロとなっています。(Amazonレビュー数:150件以上)
ちなみにティファールといえば有名なフライパンメーカー。この製品とセットでティファール製のIH用フライパンなどを揃えておくとムダのない買い物ができるはずです。
パナソニック IH調理器 ブラック KZ-PH33-K
パナソニック製のIHコンロ、さきほどのティファール製IHコンロよりも若干値段は高くつきますが、その分だけ性能面で上回っています。
まずこちらのIHコンロは7段階の火力調整が可能です。1つめに紹介したIHコンロもそうですが、1口IHコンロの火力は大抵が6段階までなので、火力の微調整が利くにはこちらの製品となります。
その他、使い勝手や安全機能でも優れているという点で、本製品は1年以上もの間、Amazonでベストセラーを獲得しています。(Amazonレビュー数:380件以上、平均評価:4.5)
2口タイプ以上のIHコンロ
アイリスオーヤマ 2口 IHクッキングヒーター IHK-W1S-B-E
2口IHコンロでかなりの人気を得ている製品がこちら。
1口の製品と比べて1万円ほど値段が跳ね上がるかと思いきやそうでない価格設定。工事不要かつ土台の脚まで搭載されているため、コンセントに繋げばすぐに実運用が可能になります。
また2口コンロになると複雑になりがちな操作パネル等のデザインですが、このIHコンロであれば直感的な操作で扱えるはずです。
山善 2口 IHクッキングヒーター IHW-S1460G(B)
こちらの2口IHコンロは7段階の火力調節が可能。6つ以上の安全機能付きという点で、安定かつ調理における汎用性の高い製品であるといえます。
また本製品は起動音が抑えめに設計されている静音タイプの製品であるため、夜中であまり音を立てたくないという状況でも使いやすい製品となっています。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
IHコンロはガスコンロと比較して最大火力が出しづらいという反面、掃除のしやすさ・安全性・使いやすさという点で、非常に扱いやすいコンロタイプです。
今回の記事で少しでも据え置き型IHコンロの特徴と選び方の参考になればと思います。これを機に、IHコンロへの乗り換えも検討してみてはと思います。
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