いまや多くの方がご存知かと思われる洗濯機用の防振ゴム。
僕が賃貸マンションに引っ越しした際、この防振ゴムにめちゃくちゃ助けられました。
知らない方はもちろん、知っていても買ってないし使ってないという方にぜひ紹介したいという思いでこの記事を書くことにしました。基本的には防振ゴムっていう名前ですけど、そのメリットは防振だけではないのです。
そもそも防振ゴムって?
洗濯機の下四隅に設置する、ゴムで作られたブロックのような土台です。
名前からわかる通り、本来は洗濯機の振動やそれによって発生する音を軽減してくれるというしろもの。水の流れる音など、揺れや衝撃による騒音以外の音は吸収できませんが、洗濯機を回転させている時の音をかなり軽減することができます。
防振ゴムを使っている時と、そうでない時の騒音の違い。自分で聴き比べる機会はなかなかありませんが、幸運なことに僕にはその違いを比べられる環境がありました。
僕が実家暮らしのころは防振ゴムを使っておらず、防水パンにそのまま洗濯機が置かれた状態でしたが、一人暮らしを始めた時に自分で防振ゴムを買ってつけた時との差はやっぱり大きいものがあります。
しかしこの防振ゴム。ただ騒音を抑える以上の役割を秘めています。
僕が防振ゴムを購入したのにはとある理由がありまして、実はただ振動を抑えたかったからではなかったんですよね。そのあたりもふまえて、絶対に防振ゴムを利用した方がいいと言い張るメリットをご紹介します。
既設の防水パンが小さくて困ってるあなたへ
新しい洗濯機を購入したり、賃貸アパートなんかに引っ越したりする時って必ず防水パンのサイズを確認しますよね?
一応説明すると、防水パンとは洗濯機を置くスペースについてる土台のようなものです。だいたいは白色の防水パンがついてるはずで、基本的にはそこに洗濯機を設置することになるはずです(屋外設置のアパートや古い賃貸物件にはついてないかもです)。
しかし、ちょっと古い物件だとその防水パンがけっこう小さめのケースがあります。昔の洗濯機であればその狭い防水パンで通用していたわけですが、今の縦型洗濯機やドラム式洗濯機が主流のご世代ですから、まぁ普通どおりに設置できないわけですね。
既設の狭い防水パンにサイズオーバーした洗濯機を置くこと。僕が防振ゴムにお世話になった一番の理由がそこにあります。
僕の選んだ賃貸マンションに既設してあった防水パンは75cm×45cm、排水ホースの取り付けも考えれば洗濯機を置けるスペースはそのままだと55cm×45cmしかありませんでした。
そんなわけで、今の縦型洗濯機を置くにしてはスペースが足りませんでしたね。置けたとしてもおもちゃのような小さい洗濯機が関の山。防水パン関係なしに無理やり置こうともしましたが、防水パンの外側のでっぱりに洗濯機の足が邪魔されて斜めに傾いてしまう有様です。
これではかなり不安。説明書にも必ず平行な状態で使ってくださいと書かれています。世の中にはその状態でもお構いなしで洗濯機を回す猛者もいるようですが、僕にはできませんでしたね。
防振ゴムで高さ調整、一発解決!
その状況を打開できるのがこの防振ゴムです。防水パンの狭さ問題は防振ゴムがスマートに解決してくれます。
防振ゴムには土台の高さ調整にも利用することができるのです。たとえ防水パンが小さかったとしても、外側に防振ゴムを設置することで外側のでっぱりにも邪魔されず、はみ出して置くことができます。
僕の場合は内側に防振ゴムを四隅に設置し、その上に洗濯機を乗っけることで解決することができました。そのままだと洗濯機の前の部分が防水パンの外側のでっぱりに当たって平行に置けなかったんですよね。そこで防振ゴムさん、いい仕事をしてくれました。
こういった状況を高さ調整で回避できる小回りのよさこそが、防振ゴムの一番のメリットだと実感しましたね。単に騒音をキャッチするという効果と同じぐらいの利点がある思います。
洗濯機周りの掃除もラクラクに
実はこの高さ調整こそが防振ゴムが使われる一番の理由で、防水パンの小ささに困らされてる人は意外と少なくありません。賃貸物件だと得に、防水パンの付け替えというのが難しいので、自分で解決する手段というのがかなり限られてくるんですよね。
そんな問題をこの防振ゴムをは軽々しく解決してくれます。洗濯機が入らないどうしようと小一時間ほど悩んだのがバカらしくなってくるほどです。
また洗濯機の底上げというのは、前述したような仕方のない事情で取り付ける以外にも、想像してすらいなかった問題も解決してくれました。
それは、「手の届かない洗濯機周りをいかにして掃除するか」という問題です。
というのも洗濯機に限らず、大きい家電製品の下側やその周囲はなかなか掃除がしにくいものです。壁際にキッチリと密着させた状態で置いている場合は尚更。
例えば冷蔵庫の下や裏側ってどうやって掃除していますか?まぁすぐに埃のたまるような場所ではありませんが、ずっと放置しておくのも気がかりですよね。1年すれば埃も溜まってきますし、そこに虫なんかが逃げ込んだらもうお手上げです。
洗濯機の場合、防振ゴムを使うことで自然と洗濯機の下側が浮いた状態になるので、簡単に掃除をすることができます。掃除機が軽々と入る程度のスペースがつくられるためですね。
のちのち洗濯機周りの掃除に困るかもしれない、なんて考えてもいなかったわけですが、考える前になんか解決してしまいました。ムダな手間が省けたようでなによりです。
まとめ
防振ゴムはめちゃくちゃ有能!
僕の中ではもう洗濯機と常にセットで持っていたいものNo1に輝きましたね。新築の賃貸マンションですとドラム式洗濯機などにもそなえて、広めの防水パンが設置されている場合がほとんどですが、掃除の観点からみてもやっぱりあった方がいいかなと思います。
ちなみに防水パンが広くても、防振ゴムなどでの底上げが必須となる場合があります。新築の賃貸マンションなどで注意してほしい部分で、防水パンの中心に排水ホース用の穴がついているケースですね。
そういった場合、本来は防振ゴムなどで底上げをして真下に排水ホースを通せるスペースを確保するべきなのですが、それを気にせず排水ホースを無理やり洗濯機の真下に通してる方もいらっしゃるようです。
あれダメですからね。説明書にも書いてあるとおり排水ホースがへこんじゃいますし、下手したら排水ホースが潰れてそこら中が水びたしになっちゃいますよ、と。。。
変に熱く語っちゃったところもありますが、これで少しでも防振ゴムのありがたみをあなたへおすそ分けできたのなら幸いです、、というところで記事を〆させていただきます。
防振ゴム、最強ですよ?
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