日立が販売する加熱水蒸気オーブンレンジは1段オーブンと2段オーブンに分けられます。その1段オーブンの中でもトップクラスに性能の良い製品が「MRO-TS8」です。
ハイスペックであるため1段オーブンの中では値段の高いオーブンレンジとなっていますが、ワンランク下の製品である「MRO-TS7」と比べるとわずか3,000円程度の差となっています。
今回はそれらの基本スペックと値段・性能の比較が主題となっています。同じ日立の過熱水蒸気オーブンレンジで、価格によるスペックの差がどの程度のものなのかを見ていきましょう。
- 室内容量・・・MRO-TS8が31リットルとスペース広め
- センサー・・・MRO-TS8は赤外線センサーでなくトリプル重量センサー
家族持ちであったり広い室内容量を活かした調理を考えている場合はMRO-TS8がおすすめ。そうでない場合はMRO-TS7を購入するのもアリ。
具体的な内容は以下の記事でご紹介します。
日立の過熱水蒸気オーブンレンジ MRO-TS8 の基本性能
- 外形寸法・・・・・幅487mm×奥行430mm×高さ365mm
- 室内容量・・・・・31リットル
- レンジ出力・・・・自動出力時:最大1,000W
手動出力時:800W、600W、500W、200W、100W相当 - テーブルタイプ・・フラットテーブル式
- センサータイプ・・トリプル重量センサー
- 自動メニュー:120、取説掲載レシピ数:156
まず語るべきは広大な室内容量でしょう。
MRO-TS8はネット通販で購入すれば30,000円程度のオーブンレンジですが、この値段帯で31リットルもの室内容量をもっている製品はかなり希少です。
普通はだいたい20リットル~25リットルほど。この数字だけ見てもいかにMRO-TS8が幅広い室内スペースを保持しているかというのが判ります。
室内スペースが広いというのは例えば家族持ちでオーブンレンジを使った調理をする際、はたまた一人暮らしてもサイズの大きめな食品を加熱する際に重宝します。
そのぶん製品そのものの大きさや設置スペース、比較的予熱に時間がかかるという点も考慮しなければなりませんが、基本的に室内容量が大きくて困るケースというのはそれほどありません。
そのためそれぞれのオーブンレンジの値段やスペックを比べたとき、判断に困るようであれば「室内容量の広さ」という部分も比べていくとよいでしょう。
またMRO-TS8は過熱水蒸気オーブンレンジにしては珍しいトリプル重量センサーが採用されている製品でもあります。よく見かけるのは赤外線センサーのほうですね。
普通の重量センサーがより高精度になったようなもので、重量センサーゆえのメリット・デメリットは健在ですが、赤外線センサーゆえの弱点である「オーブン使用後のレンジ加熱がうまくいかない」というデメリットが無い点は魅力です。
▼ センサーによる詳しい解説は以下のリンクをご参考ください。
過熱水蒸気オーブンレンジ MRO-TS7 との性能比較
こちらも日立の過熱水蒸気オーブンレンジで、同じ1段オーブン。位置的にはMRO-TS8のワンランク下の製品といったところです。品名は「MRO-TS7」。
ワンランク下といっても値段に大差があるわけではありません。ではどういった点が異なるのか、それぞれの性能を比較していきましょう。
製品の価格
- MRO-TS8・・・約30,000円(税込み)
- MRO-TS7・・・約27,000円(税込み)
前述したとおり、それぞれの価格差は数千円ほどに収まっています。
この程度の価格差である場合、それも同じメーカーの製品ともなれば普通であればそこまで性能に差が開くことはありませんが、ことMRO-TS8とMRO-TS7とではそうもいかない差異があります。
容量・サイズの違い
- MRO-TS8・・・31リットル
- MRO-TS7・・・22リットル
MRO-TS8はMRO-TS7と比べて約1.4倍ほどの室内容量をもっています。
これこそ最大の相違点であり、どちらのオーブンレンジを選ぶかという点で真っ先に考えなくてはならない要素となります。
基本的に室内スペースが広いという点は家族持ちであったりサイズの大きな食品を加熱する、もしくは多くの食品を一度に加熱する際においてはメリットとなります。
その反面、室内が広いことから食品の加熱や室内の予熱に時間がかかる・トーストによる焼き上げが遅くなるなど、小回りがききづらいという特徴も抱えています。
これらの点は自身の家族構成やライフスタイルによって人それぞれ変わってくるところです。どちらかを選ぶ際は以上のことをふまえて選択していきたいところですね。
センサー種類の違い
- MRO-TS8・・・トリプル重量センサー
- MRO-TS7・・・赤外線センサー
MRO-TS7のように通常の過熱水蒸気オーブンレンジであれば赤外線センサーがよく使われていますが、MRO-TS8はトリプル重量センサーという一風変わったセンサーを採用しています。
こちらに関してはどちらがより優れているというわけではなく、状況や使い方によってそれぞれ得意・不得意な面がでてくるものなので一概には言えません。
最低限の注意ポイントを抜粋するならば、
- 重量センサーは食品の重さによって自動あたため時の加熱時間が決定されるため、食品を載せた器が重いものである場合、加熱時間が長引いてしまう点。
- 赤外線センサーはトースト機能を使った直後にレンジ機能(自動あたため)を使うとうまくいかない。室内を冷ましてからでないと自動あたためが正常に作動しない点。
上記の点をあらかじめ理解しておくと、どちらのセンサーであっても不便のない使い方ができるかと思います。
その他の違い
その他の性能面での違いは自動メニュー数・掲載レシピ数の差が挙げられます。
MRO-TS7は「自動メニュー数:92・掲載レシピ数:125」に対して、MRO-TS8は「自動メニュー数:120・掲載レシピ数:156」と、若干ではありますがMRO-TS8に軍配が上がります。
またデザイン面(インターフェース)の差異も把握しておきましょう。
MRO-TS7は右側にモニターやボタンが集中しているのに比べ、MRO-TS8は製品の下側にモニターやボタンが集中しています。こちらは自分の好みに応じて選んでいただければといったところ。
以上が本記事でメインで紹介するMRO-TS8と、比較対象として挙げたMRO-TS7との具体的な違いになります。
簡単にまとめると、家族持ちであったり広い室内容量を活かした調理を考えている方であればMRO-TS8、そうでない方であればMRO-TS7を購入してもさほど困ることはないでしょう。
【まとめ】MRO-TS7とMRO-TS8の大きな相違点
室内容量に関しては人それぞれのライフスタイルによって重要度が変わってきます。一人暮らしで調理もしないよ!という方であればMRO-TS7がいい選択になりますね。