デザイン性に優れているといわれる無印良品。その無印良品が販売するオーブンレンジと、その他メーカーが販売するかなりの人気を得ているオーブンレンジとを比較してみるという内容の記事です。
【無地良品のオーブンレンジ MJ-OR15Aの評価】
- 同じ性能をもった他メーカーのオーブンレンジと比べて値段にかなりの差あり
- MJ-OR15Aの優れた点はデザイン性のよさ
【無地良品のオーブンレンジ MJ-OR21Aの評価】
- 他メーカーの同価格帯のオーブンレンジと比べると若干下回る性能
- 優れたデザイン性。そこまで性能を重視していない場合はMJ-OR21Aもアリ
具体的な内容は以下の記事でご紹介します。
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無印良品のオーブンレンジ MJ-OR15A
無印良品は2種類のオーブンレンジを販売しており、その中でもシンプルな機能かつリーズナブルな値段で販売されている製品がこちらのMJ-OR15Aです。
無印良品の電子レンジ(MJ-ER19A2)と比較すると、既存のあたため機能に加えてオーブン・グリル機能と解凍機能の2つが追加された製品となります。
ただその電子レンジより3,000円ほど値上がりしているのはもちろん、室内容量がなぜか4Lダウンした15Lしかないという点はやはり目についてしまいます。そこも含めて比較していきましょう。
比較対象:アイリスオーヤマ オーブンレンジ MO-T1602
比較対象とするのはアイリスオーヤマのオーブンレンジ。似たような性能でありながらも、こちらは2019年1月にAmazonベストセラー1位を獲得した製品でもあります。
それぞれ類似している点は以下の通り。
- 無印良品(MJ-OR15A)・・・・・・15リットル
- アイリスオーヤマ(MO-T1602)・・16リットル
- 無印良品(MJ-OR15A)・・・・・・幅:450mm、奥行:366mm、高さ:292mm
- アイリスオーヤマ(MO-T1602)・・幅:461mm、奥行:329mm、高さ:293mm
またどちらもターンテーブル式であり、レンジ出力・オーブン出力も似たり寄ったりな数値といったところ。
全体的なスペックでいえば若干ですがアイリスオーヤマ(MO-T1602)の方が優れているといえますが、今回精査していきたい点は値段とデザイン。それぞれを見比べていきましょう。
▼ 比較対象となるオーブンレンジ
価格とデザインの比較
それぞれの価格
- 無印良品(MJ-OR15A)・・・・・税込 17,900円
- パナソニック(NE-E22A1-W)・・約 12,800円(Amazon価格)
性能面ではそう大差ないオーブンレンジ同士ではありますが、それぞれの値段を比較してみるとパナソニック(NE-E22A1-W)のオーブンレンジが圧倒的に優れているといえます。
そのため単純にスペックを重要視したい場合は、コスパの良いパナソニック(NE-E22A1-W)を選ぶよね。という話になってしまいます。
この点が無印良品の弱点なのですが、オーブンレンジを販売するメーカーの中でも性能に対する値段の比率がもっとも微妙なのが無印良品、と判断してしまうのもおかしくないくらいの価格設定。
そんなスペックと値段の効率がいいとは言えない無印良品のオーブンレンジではありますが、それでも他のメーカーと張り合えるだけの特徴がこちら。
デザイン面での比較
やはり無印良品のオーブンレンジ最大の特徴はデザイン性のよさ、説明書を読まずともパッと見ただけで使いかたが感じ取れるシンプルさにあると個人的に感じています。
どのメーカーにも共通したオーブンレンジにありがちな弱点というのが、ボタンや文字が複雑かつ多すぎて、どのボタンを押したらいいのかがピンとこないという点。
無印良品のオーブンレンジはそのようなことが一切無く、「誰でも簡単に扱える単純かつシンプルなデザイン」というポイントが評価されています。
高価なオーブンレンジを筆頭とした複雑なデザインをした電子機器が苦手な方であれば、無印良品のオーブンレンジはベストなチョイスかもしれません。
上記のことからデザインの良さで購入される方、またお年寄りの方へのプレゼントとしても重宝されており、この点こそが無印良品のオーブンレンジ最大のメリットでもあります。
こちらはパナソニック(NE-E22A1-W)のオーブンレンジ。
オーブンレンジにありがちな、オーソドックスともいえるデザインをしています。
ちなみに画像ではブラック色の方を採用していますが、こちらの製品はブラックとホワイトの2種類から選択することができます。最低限のカラーバリエーションはありますね。
無地良品ほどのシンプルさはありませんが、ある程度オーブンレンジの扱いに慣れている方であれば問題なく使用できると思います。
無印良品のオーブンレンジ(MJ-OR15A)の評価と結論
- 同じ性能をもった他メーカーのオーブンレンジと比べて値段にかなりの差あり
- MJ-OR15Aの優れた点はデザイン性のよさ
デザインにそこまでのこだわりがない方であれば、わざわざ値段の高いMJ-OR15Aを購入するメリットは薄いと言わざるを得ません。
ちなみに18,000円あればオーブンレンジを購入するという選択肢以外にも、電子レンジとオーブントースターをそれぞれ別で購入するということもできます。
性能重視か、デザイン重視か。この点をしっかりと判断したうえで選択するとよいでしょう。
無印良品のオーブンレンジ MJ-OR21A
こちらも無印良品のオーブンレンジ枠ですが、全体的な性能が先ほどの製品(MJ-OR15A)と比較してかなり向上したオーブンレンジです(勿論お値段も向上しています)。
MJ-OR15Aはターンテーブル式のオーブンレンジでしたが、こちらのMJ-OR21Aは赤外線センサーが搭載されたフラットテーブル式のオーブンレンジになります。
ターンテーブルが取り払われたことで、オーブンレンジ内のスペースをフルに活用することができます。またセンサー自身の性能も高いので通常のあたためスタートでの加熱精度も高まっています。
そんな無印良品のオーブンレンジ最高モデルのMJ-OR15Aですが、他メーカーの高性能オーブンレンジと比較したときにどう映るのか。
比較対象:シャープ 加熱水蒸気オーブンレンジ RE-SS8-XW
比較対象とするのは大手家電メーカーであるシャープのオーブンレンジ、RE-SS8-XWになります。
こちらの製品は2019年1月にAmazonのオーブンレンジランキングでかなり上位に登場したモデルです。その時点でレビュー数はなんと560件以上かつ、平均評価も4以上。
いま売れ行きのいい優秀なオーブンレンジであり、値段としても無地良品のオーブンレンジ(MJ-OR21A)に近いことから、今回はこちらのオーブンレンジとの比較をしていきます。
果たして無地良品のオーブンレンジ(MJ-OR21A)は健闘することができるのか。
ちなみのシャープのこの製品はただのオーブンレンジではなく、「加熱水蒸気」オーブンレンジになります。もうこの時点で性能面では…という気がしてこなくもないですね。
価格と性能(スペック)の比較
それぞれの価格
- 無印良品(MJ-OR21A)・・・・・税込 28,900円
- シャープ(RE-SS8-XW)・・約 27,800円(Amazon価格)
どちらの製品も3万円弱と、価格にそれほどの違いはありません。
しかしオーブンレンジに3万円というのはなかなかの出費。先程のオーブンレンジは15,000円前後でしたので、どちらも最低限それ以上の性能(スペック)は期待したいところです。
では似たような価格帯のオーブンレンジ同士が、果たしてどれほどの性能差があるのか。
普通に考えれば性能面で大きく差がひらくことはないはずですが…、それぞれの性能を下記にまとめてみました。特に大差のある要素は太字で記載してあります。
性能面(スペック)での比較
- 室内容量・・・21リットル
- 外形寸法・・・幅:480mm、奥行:408mm、高さ:305mm
- レンジ出力・・・900W・600W・500W・200W相当
- テーブルタイプ・・・フラットテーブル
- 室内容量・・・23リットル
- 外形寸法・・・幅:500mm、奥行:380mm、高さ:345mm
- レンジ出力・・・最大1,000W(オーブン最高温度:250℃)
- テーブルタイプ・・・フラットテーブル
- スチーム加熱機能あり(スチームカップ付き)
それぞれフラットテーブルかつ、縦開きのオーブンレンジになります。
比べた内容を率直にまとめると、シャープ(RE-SS8-XW)の加熱水蒸気オーブンレンジの方が性能面では上回っているといえます。
室内容量・レンジの最大出力・その他スチーム加熱機能を筆頭とした調理メニューの多さ。若干の差に感じるかもしれませんが、どれをとっても数値的にはシャープ側が勝っているのが現実です。
無理やりにでもMJ-OR21Aの優位性を上げるのであれば、それぞれの定額消費電力。
RE-SS8-XWがレンジ使用時1,460Wに対してMJ-OR21Aは1,380Wと、ほんの少しだけ省エネだという点はMJ-OR21Aの性能面における数少ない長所になります。
デザインでの比較
無印良品のオーブンレンジはやはりデザインが優秀ですね。
この価格帯のオーブンレンジともなると、どのメーカーもボタンや文字がぎっしりと詰め込まれていて、非常に見づらく扱いにくいという欠点がありがちです。
ただ無地良品のオーブンレンジに限ってはそうでなく、ボタンの大きさやデザインに配慮された構造になっており、誰でも簡単に扱えるというメリットはこのオーブンレンジでも健在のようです。
こちらはシャープ(RE-SS8-XW)のオーブンレンジ。
よくありがちなオーブンレンジのデザインですね。はじめはいろんなボタンや項目があって使いずらいと感じるかもしれませんが、慣れてくるとその便利さに驚かされるものです。
ちなみに先程の無印良品(MJ-OR21A)のオーブンレンジと外形寸法を比べてみると、MJ-OR21Aよりも高さが4cm、幅が2cm大きいサイズの製品です。
特に高さが4cm違うというのは大きい要素なので、コチラの製品を選ぶ際はあらかじめ用意しておいたスペースに収まるかどうかを確認しておくとよいでしょう。
無印良品のオーブンレンジ(MJ-OR21A)の評価と結論
- 他メーカーの同価格帯のオーブンレンジと比べると若干下回る性能
- 優れたデザイン性。そこまで性能を重視していない場合はMJ-OR21Aもアリ
最初に紹介したMJ-OR15Aは他メーカーが販売する同価格帯のオーブンレンジと比べてまぁ微妙なスペックではありましたが、MJ-OR21Aはそれほど性能に不利を背負っている製品ではありません。
そのためデザインが気に入ってMJ-OR21Aを購入したとしても、後々性能に不満を持ちにくい製品ではあります。値段相応の性能は保持しているので不満なく扱えるケースが多いです。
実のところ、高性能なオーブンレンジを購入してもその性能を100%引き出せている人はけっこう少なかったりします。自動料理メニューなんて基本的に使わない人が多いのです。
みんなが使う機能は大抵、レンジ機能やオーブン機能くらいのもの。それらの標準機能は無印良品のオーブンレンジであっても問題なく利用できるので、デザインで選ぶのも十分アリな選択です。
機能の充実さ・スペックの高さで選ぶのか、それともデザイン性を重視して選ぶのか。オーブンレンジといえど決して安い買い物ではないので、まずはその辺から考えていくとよいでしょう。