IHコンロはどう選ぶ?選定のポイントと注意点を詳しく解説!




今では安価なIHコンロが山のようにあふれています。

もちろん値段で選ぶというのは比較的出費の多い家電をセレクトするうえで、選択肢の1つになりえるとは思いますが、値段だけで選んでしまうと失敗しやすいのもご存知かと思います。

そんなわけで、今回はIHコンロを選ぶうえで必ず比較しておくべきポイントと、これだけは見ておけという注意点を細かく解説していきます。

IHコンロを選ぶポイント

まず基本的に、IHコンロは清掃がしやすくガスコンロよりも安全という特徴があります。これは価格の高い低いにかかわらず、どのIHコンロでも言えることですね。それでも価格の高いIHコンロは安価な製品にはないなにかを持っているものです。

その価格差に直結している要素でもあり、数あるIHコンロを選ぶうえで特に注目していただきたいポイントは以下の3つ。

  1. 最大火力
  2. 火力の調整力
  3. 安全機能

よく調理コースや唐揚げコースなど、いろんな調理コース設定ができるという点を掲げているIHコンロは多くありますが、個人的にそれらの調理コースの豊富さで選ぶことはあまりオススメできません。

よく実情をご存じない方で、「お、このIHコンロには炒め物や揚げ物に合わせた調理コース機能がついてるんだ!」と、ぱっと見た感じ便利そうな機能をありがたがる方もいますが、普通どのIHコンロにもその程度の機能はついてます。安価なIHコンロにすら、です。

またその様な機能は基本的にあまり使いません。電子レンジについている多くのボタンを普通の人は使わないのと同じで、求められているのは機能性というよりも、単純な火力であったり火力調整の多様さだと思います。まぁ追加でタイマー機能や安全機能くらいは欲しいですかね。

ということで、多くのIHコンロが値段以外でどう違うのか、またそのIHコンロは他のIHコンロよりなぜ安く売られているのか、その決定的な違いとIHコンロの選び方やポイントをそれぞれご紹介します。

1.最大火力

まずIHコンロを選定するうえで、自分がこれから先料理をするかどうか、またどの程度の料理をしたいか、明確に思い描いておくべきです。

凝った料理をしたい方は高火力のだせるIHコンロを選ぶべきですし、そこまで料理をしない・ガスコンロのような火力が出せなければ作れない料理はしない、といった方であればそこまで火力を追い求める必要はありませんね。

IHコンロは大きく分けて、最大1000W最大1400Wかという違いがあります。

この最大ワット数こそがそのIHコンロの出せる最大火力で、当然1000Wより1400Wの方が高い温度を使っての調理ができます。本格的な料理がしたいのであれば、少なくとも1400WのIHコンロを購入すべきですね。

安いIHコンロは大抵が最大1000Wしか出せませんので注意したいところです。最大1000WのIHコンロを購入して、「ぜんぜん火力が出ない!」と嘆く人は僕が思っている以上に多かったので。

2.火力の調整力

また最大火力のほかにも、火力の調整力も見ておくべきです。

IHコンロの多くはガスコンロと違って温度調整はダイヤル式ではなく、タッチボタンによる数段階に分けての調整で火力を決定します。

大体のIHコンロは少ないもので4段階まで、普通が5~6段階、調整力の高いもので7段階の製品があります。そして7段階まで火力を調整できるIHコンロはたいてい1400Wまで出せる傾向にありますね。

たまに最大で1400W出せます!とデカデカと謳っていても火力は5段階までしか調整できません、なんて製品もありますので注意しましょう。

3.安全機能

ここも案外IHコンロを選ぶうえで軽んじられている部分であり、安くIHコンロを売りたいと考えている業者がコスト削減のため真っ先に削り取っていく部分でもあります。

法律で定められているギリギリのラインだけ保証しているIHコンロも中にはあります。「IHコンロは火が出ないし火事にもなりにくいから大丈夫!」と思いたい気持ちもわかりますし、実際ガスコンロと比較しても火事の起こりにくい製品ではありますが、しかし現実にIHコンロでも発火による事故が起こっています。

IHコンロは危険の少ない製品ですが、製品自体は安全でも思いがけずに間違った行動や使い方をしてしまうのが人間です。本来IHコンロでは使うべきでない材質の鍋やフライパンを使ってしまったり、意図せずうっかり電源を入れてしまったり。

数年、十数年と使い続ければ何がおこるか分かりませんから、家電に関して言えばこの部分はあまり妥協してほしくない、というのが僕の考えです。

というわけで、少なくとも「切り忘れ自動OFF」の機能があるかどうかは必ずチェックしておきましょう。

まぁ安いIHコンロでも大抵は切り忘れ機能くらいついてますけどね。ちなみにこの機能は安全面でのメリットもありますが、僅かではありますが光熱費低減にも貢献してくれます。電源つけっぱなしでそのまんま、では電気代がかさばりますからね。

他にもよくある安全機能として、

  • 温度過昇防止機能
  • 鍋無し自動OFF機能
  • 揚げ物そり鍋自動OFF機能

などいろいろありますが、ここら辺はあればいいな程度で考えるといいと思います。

その他の小さいポイント

前述した3つのポイントは絶対に見といてください!といったところで、残りの細かい評価ポイントをご紹介します。

他に比較できる点といえば、「タイマー機能」であったり「静音設計」あたりですかね。

タイマー機能はご想像の通り、何分後に自動で熱を止めてくれたりしてくれる機能です。煮物などで長時間も見張ってられないよという方にオススメしたい機能ですね。これはIHコンロに慣れてくると欲しくなってくる機能でもありますので、できればあってほしいところです。

静音設計もわかりやすい字ずらですが、ようは「起動時・起動中の騒音をできるだけ小さくした設計のなされているIHコンロですよ」というアピールのようなものです。

まぁあくまでその企業が出したIHコンロの中では小さいというだけで、他の企業がだしたIHコンロの方が実は音が小さい…、なんてことも往々にしてありますので、あくまで参考程度に、といったところに留めておくとよいでしょう。過信しすぎるとガッカリしてしまうかもしれません。

まとめ

IHコンロの値段の差は基本この代表的な3つのポイントによって決まってきます。

超簡単にまとめると、

  • よく料理をする人は最大1400WのIHコンロかつ、火力段階の多いものを選ぼう
  • 切り忘れ自動OFF機能があるかどうかくらいは見ておこう
  • タイマー機能はあったほうが便利

ということでした。

値段で決めるといっても、冷蔵庫みたく物によって数万円と違ってくる家電ではなくて、違ってもまぁ5,000程度の差しかないので、個人的には機能面に関しては妥協せず選んじゃってもいいかなと思います。いつ自分が料理をしだすか分かりませんからね。

といったところで、IHコンロを選ぶコツを解説していきました。。。